突撃インタビュー
I LOVE LAS VEGAS ! 第25回

「自分に妥協せず、
良い画を描き続けていきたい」
美術作家
Sush Machida Gaikotsuさん
良い画を描き続けていきたい」
美術作家
Sush Machida Gaikotsuさん
今回は、ラスベガスを拠点にしてアメリカ各地で活躍していらっしゃる美術作家のSush Machida Gaikotsuさんにお忙しい中アトリエにお邪魔してお話しを伺いました。

ラスベガスにはいつ頃からいらっしゃるのですか?
ア メリカには1992年に来ました。最初はカンザス州の大学で英語を、その後、ユタ州州立大学で環境学と美術学をダブルで専攻し、そして1999年に UNLVの大学院に入学、3年間の美術修士課程を2002年に修了しました。絵画と同時に写真も勉強しましたね。在学中からUNLVで美術を教え始め、卒 業後にはロスの美術大学で教鞭をとりました。丁度、今年の5月でアメリカ生活は20年になります。
なぜ、UNLVに?

世 界的有名な美術評論家が呼んでくれたのもありますし、当時は美術業界でも名の通ったすごい人達がUNLVに集まっていたんです。 あの頃はUNLVの美術 学科はとても盛り上がっていましたね。それと広いアトリエスペースがもらえたり、奨学金が出たりで待遇が良かったんですよね。 それから、僕自身もラスベ ガスという、ユタ州とは正反対に位置するような町を自分の中で消化してみたかった、っていうのが強かったです。
そもそも何故アメリカで勉強なさろうと?
日 本で高校を卒業して外の世界を見てみたくて渡ってきました。 それと、当時スケートやスノーボードが好きだったのですが、本場アメリカのカルチャーを覗き みたかった、というのもあるかな。偶然ですが、今年、僕がデザインを担当させて頂いたボードがバートンから発売されました。
そもそも何故アメリカで勉強なさろうと?
日 本で高校を卒業して外の世界を見てみたくて渡ってきました。 それと、当時スケートやスノーボードが好きだったのですが、本場アメリカのカルチャーを覗き みたかった、というのもあるかな。偶然ですが、今年、僕がデザインを担当させて頂いたボードがバートンから発売されました。

小さい頃から絵やアートがお好きだったのですか?
アメリカに渡ることはご家族の反対はなかったですか?
そうですね。 わりと絵やアートには興味がありましたね。 それと、両親がまったく僕のやることに干渉しなかったので、好きなことをたくさんやれる環境ではありました。
大学が終わって引っ越すのが面倒だったので、そのままラスベガスにいついてしまっています。
結構単純な理由なんですね。 (* ̄m ̄)プッ
アメリカに渡ることはご家族の反対はなかったですか?
そうですね。 わりと絵やアートには興味がありましたね。 それと、両親がまったく僕のやることに干渉しなかったので、好きなことをたくさんやれる環境ではありました。
大学が終わって引っ越すのが面倒だったので、そのままラスベガスにいついてしまっています。
結構単純な理由なんですね。 (* ̄m ̄)プッ

去年、Mandarin Oriental HotelにMachidaさんの個展を観に伺ったんですけれど、素敵な作品ばかりですね。
また近々ラスベガスで個展を開かれる予定はありますか?
いえ、ラスベガスでは個展は殆ど開きません。去年はたまたまです。
それはまた何故?
まず第一にラスベガスには美術業界がないですし、ロスやNYみたいに現代美術が根付いておらず、活動の場がまだまだ少ない。 僕が住んでいるのはラスベガスですが、10年前にデビューしたのも、活動の拠点もロスです。
また近々ラスベガスで個展を開かれる予定はありますか?
いえ、ラスベガスでは個展は殆ど開きません。去年はたまたまです。
それはまた何故?
まず第一にラスベガスには美術業界がないですし、ロスやNYみたいに現代美術が根付いておらず、活動の場がまだまだ少ない。 僕が住んでいるのはラスベガスですが、10年前にデビューしたのも、活動の拠点もロスです。

でもラスベガスでもMachidaさんの作品が見られるところがあるんですよね。
はい。 PalazzoのCUTというステーキハウスと、建築家のFrank Gehryがデザインした建物の中に飾ってあります。 CharlestonにあるOutlet Mallの向かいにある・・・
あっ、あのぐにゃぐにゃっとした変わったメディカルビルディングですか?
そうです、あそこです。 Gehryは、ロスのディズニーシアターをデザインした事でも有名ですね。
なるほど・・・ところで、ラスベガスはお好きですか?

うーん、、、、好きとも嫌いとも言えないかな。。。
元来砂漠の、人間の住む土地柄ではないところに無理やり街を創った感が極めて近代的で興味深いですね。 また、ここ10年間で急速に都市として成り立ち、進化してきた模様を垣間見れて良かったとは思います。ただ、新しい町で観光地だけに、文化が育たない事が難点ですね。
まあ、文化面では住みにくい感じなんだけれど、町の成長と共にそれなりに良くなって来ていますね。ただ夏の暑さだけはダメですね。 でも、乾燥しているので絵を描くのに最適なんです。
元来砂漠の、人間の住む土地柄ではないところに無理やり街を創った感が極めて近代的で興味深いですね。 また、ここ10年間で急速に都市として成り立ち、進化してきた模様を垣間見れて良かったとは思います。ただ、新しい町で観光地だけに、文化が育たない事が難点ですね。
まあ、文化面では住みにくい感じなんだけれど、町の成長と共にそれなりに良くなって来ていますね。ただ夏の暑さだけはダメですね。 でも、乾燥しているので絵を描くのに最適なんです。

ほう・・・!? それはまた何故ですか?
僕はアクリルペイントを使っているんですが、塗装がすぐ乾くんです。
例えばロスでは乾かすのに2 ~3時間かかるようなものでも、(その間、ジーっと待っているんですが・・・)ラスベガスだと実に10分程で済みます。 特に大量の塗料を使う画法なので、仕事がはかどって良いです。

Machidaさんの作品は一見モダンアートな感じですが、
よくよくみると何か日本画風な感じするのですが・・・
日本の「侘び寂び」から発生して行き着いた独自なものかもしれませんね。
そうですね。 カラフルな中によく観ると、雲や波の間に和風テイストがあるような感じがしますが・・・
特 に和風を意識しているわけではないのですが、ところどころに日本人というルーツが溢れ出てくるのでしょう。僕はトレンドを気にしたり、戦略を練ったり、概 念だけを伝えたりするのが嫌いです。自発的に、いわば生まれるべくして生まれてくるものこそが本物の藝術、数字が通用しない世界こそが藝術だと思ってい て、即ちそこが好きなところです。それから、藝術作品とは、観る人の記憶の中で初めて存在性が成立するものです。作り手よりも観る側が作品の美や思いを認 識したり、感じ取って成り立っているというか・・・
ところで、猿と人間の境界線は、美を知覚できるか否かだと思っているんです。
なるほど・・・ 猿と人間の境は美の認識の有無・・・ それは考えたこともなかったですけど、本当にそうですね。
ところで、猿と人間の境界線は、美を知覚できるか否かだと思っているんです。
なるほど・・・ 猿と人間の境は美の認識の有無・・・ それは考えたこともなかったですけど、本当にそうですね。
ご趣味は?

もちろん美術館や画廊を観てまわる事は大好きですが、
他にも趣味といえば6歳から始めたバスフィッシングとスノーボード、散歩写真、日本に帰国すれば歌舞伎を観たり、温泉を巡ったり。
個性の強く残る昭和の古き良き下町を探索するのも好きですね。
喫茶店もよく行きます。大手チェーン店よりも、個人経営の純喫茶は時代や店主の人生を物語っていて、マッチケースやコースターのデザインもどこも個性的で、とても好きな空間です。
バス釣りでいえば、ミード湖はバスフィッシングトーナメント「US OPEN」の開催地でとても有名です。
トーナメントには日本で12歳から出場しはじめて、こちらでも時々参戦しています。
他にも趣味といえば6歳から始めたバスフィッシングとスノーボード、散歩写真、日本に帰国すれば歌舞伎を観たり、温泉を巡ったり。
個性の強く残る昭和の古き良き下町を探索するのも好きですね。
喫茶店もよく行きます。大手チェーン店よりも、個人経営の純喫茶は時代や店主の人生を物語っていて、マッチケースやコースターのデザインもどこも個性的で、とても好きな空間です。
バス釣りでいえば、ミード湖はバスフィッシングトーナメント「US OPEN」の開催地でとても有名です。
トーナメントには日本で12歳から出場しはじめて、こちらでも時々参戦しています。
へぇぇぇ~~~ バス釣りトーナメントにも出場なさるんですね。 すごい。 本格的だ。。。

ラスベガスでお好きな場所はどこですか?
ダウンタウンエリアです。 Old Vegasっぽい町並みが好きですね。
いかにも、アーティストなMachidaさんが好まれる場所って感じですね。
アメリカにいらして苦労なさったことは?
そりゃ色々ありましたよ。特にマイノリティーなのでね。
やはり、言葉や文化の壁がありアジャストするのが大変でしたね。
Machidaさんがモットーとなさっていることは?
自分に妥協しないことです。
それと、数ヶ月前に滅多に僕に意見を言わない父に言われたんですが、良い画だけど描いていきなさいって。 それははやり自分の納得する画、妥協しない画ってことだと思うんです。 これからもっともっと、審美眼を養っていこうと思っています。
最後に将来の夢を教えてください。
やりたいと思ったことは大体やってきたので、特にないですね。
「夢」という言葉はロマンチック過ぎて少し苦手なんです。現実的ではないというか。。
ただ、美術を真剣に始めた頃が0点として、今の自分はまだ30点ぐらいだと思うんです。 あとの70点をどう埋めるか・・・ その70点を納得がいくように埋めていくことが人生の目的かな・・・。それには体力と健康な体が必要なので、健康管理に気をつけてそれなりに体も鍛えていこうと思っています。
シ ンプルかつカラフルでとてもステキな画をお描きにになるMacidaさん。 もともと個人的に、カラフルな画や物に妙に惹かれるのですが、昨年始めて拝見 してからすっかり作品のファンになっていました。 いよいよお会いしてインタビューできることになると私のような凡人でも話が理解できるか?とか、ちょっ と緊張しました。 実際Machidaさんにお会いしてみると意外にも、とても穏やかな雰囲気な方で、Machidaさんの周りにはゆったりとした時間や 空気が流れているのかなと感じました。 色々な動物は物はMachidaさんの感性を通ると、こういう風なものに変わるのか・・・ととても興味をもちまし た。 こんなにステキな作品を発表されていてもまだまだ自己採点では30点だとか。 私のような自分に超甘い人間には理解しずらい厳しい点数ですが、これ すなわちこれからのご活躍に益々期待が持てるということで。。。 今後の作品やご活躍とても楽しみです。
★Machidaさんの作品集★