突撃インタビュー
I LOVE LAS VEGAS 第29回

「日本語で積極的に自己表現ができる
子供の育成を目指す。」
ラスベガス学園日本語補習校・事務局長
伊藤恭子さん 神奈川県出身
今回は、JTBでお仕事をしていらっしゃる傍ら、毎週土曜日に開かれているラスベガス学園日本語補習校の事務局長として子供たちに日本語教育の環境を提供していらっしゃる伊藤恭子さんにお話しを伺いました。

アメリカにはいつごろから住んでいらっしゃるんですか?
アメリカで初めて来たのがラスベガスなんですが、1995年10月15日に日本から来ました。最初はインターンシッププログラムという研修制度で、公立高校の日本語クラスのティーチングアシスタントをしていました。縁があってプログラム終了後も居ついてしまい、もう18年もたってしまいました。
ラスベガスはお好きですか?
はい。 好きですよ。
ラスベガスはロスやニューヨークのような都会ではないけれど退屈しない街です。ちょっとご無沙汰すると街も人も変わってしまう。そういう活気があるところがすごく魅力があると思います。あとはいつも青い空が好きです。最近は雨の日も多くなりましたが、ラスベガスに来たばかりのときはちょうど10月だったこともあり、3カ月間、雲ひとつ見たことがなかった。ラスベガスには雲が出ないんだとばかり思っていました。
そして、すごく天気がよかった日の夕暮、太陽が沈んだ後から完全に暗くなるまでの空の色が大好きです。

ラスベガスのきらいな点はありますか?
ある程度は慣れましたが、夏の猛暑には時々勘弁して、と思う時があります。特に日中、車に乗るときにシートベルトの金具部分に触ってしまったとき。
ラスベガスの好きな場所はどこですか?
仕事じゃない時にいくストリップ。(ラスベガス大通り)何も用事はなくても、そこにいるだけでワクワクしませんか。
ご趣味は?
無趣味で困っているんです。将来仕事を引退したときの備えてゴルフなどもかじってみましたが、あまりの出来の悪さにへこみました。お酒が好きなのでちょっとワインの勉強でもしてみようかな、と思っています。
お酒がとてもお強いと聞きましたが・・・
その昔は特技に「お酒」と書いてたぐらいでしたが、最近は飲むとすぐ眠くなってしまいます…。
ある程度は慣れましたが、夏の猛暑には時々勘弁して、と思う時があります。特に日中、車に乗るときにシートベルトの金具部分に触ってしまったとき。
ラスベガスの好きな場所はどこですか?
仕事じゃない時にいくストリップ。(ラスベガス大通り)何も用事はなくても、そこにいるだけでワクワクしませんか。
ご趣味は?
無趣味で困っているんです。将来仕事を引退したときの備えてゴルフなどもかじってみましたが、あまりの出来の悪さにへこみました。お酒が好きなのでちょっとワインの勉強でもしてみようかな、と思っています。
お酒がとてもお強いと聞きましたが・・・
その昔は特技に「お酒」と書いてたぐらいでしたが、最近は飲むとすぐ眠くなってしまいます…。

本業はJTBインターナショナルでお仕事をされてらっしゃるそうですが、ラスベガス学園の事務局長をなさっているんですよね。
はい、JTBの勤務はもう15年になりますが、1年ほど前から毎週土曜日にはラスベガス学園の事務局長もやらせていただいています。実際、事務局長の仕事は土曜日だけではないのですが、学園は毎週土曜日にありますので。。。 もともとアメリカに来た目的が日本語教育に携わりたいということでしたので、形は違いますが、学園のそして地域のお役に立つならと引き受けさせて頂きました。
ラスベガス学園でお仕事されるのは楽しいですか?
はい、たくさんの子供たちと触れ合うことができるので楽しいですし、とてもやりがいを感じています。
はい、JTBの勤務はもう15年になりますが、1年ほど前から毎週土曜日にはラスベガス学園の事務局長もやらせていただいています。実際、事務局長の仕事は土曜日だけではないのですが、学園は毎週土曜日にありますので。。。 もともとアメリカに来た目的が日本語教育に携わりたいということでしたので、形は違いますが、学園のそして地域のお役に立つならと引き受けさせて頂きました。
ラスベガス学園でお仕事されるのは楽しいですか?
はい、たくさんの子供たちと触れ合うことができるので楽しいですし、とてもやりがいを感じています。

ラスベガス学園は日本語を勉強する学校ですよね? 塾とは違うのですか?
ラスベガスには日本語を教える施設、団体がいくつかありますが、ラスベガス学園はネバダ州で唯一の文部科学省認定の日本語補習校です。毎週土曜日の午前中の4時間、クラークハイスクールの校舎を借りて運営しています。 普通部は、国語と算数を2時間ずつ学びますが、日本の学校で実際に使用している教科書やドリルが毎年文科省から支給されますので、日本語を話すということだけではなく、ご家庭ではなかなか教えることのむずかしい読み書きも、日本の学校と同じように学ぶことができます。また会話を中心に教えるランゲージのクラスも併設おり(国際部:日本語だけを4時間勉強する)、ご家庭のニーズ、お子様のレベルに合わせた日本語教育を行っています。
ラスベガスには日本語を教える施設、団体がいくつかありますが、ラスベガス学園はネバダ州で唯一の文部科学省認定の日本語補習校です。毎週土曜日の午前中の4時間、クラークハイスクールの校舎を借りて運営しています。 普通部は、国語と算数を2時間ずつ学びますが、日本の学校で実際に使用している教科書やドリルが毎年文科省から支給されますので、日本語を話すということだけではなく、ご家庭ではなかなか教えることのむずかしい読み書きも、日本の学校と同じように学ぶことができます。また会話を中心に教えるランゲージのクラスも併設おり(国際部:日本語だけを4時間勉強する)、ご家庭のニーズ、お子様のレベルに合わせた日本語教育を行っています。

現在、ラスベガス学園の生徒数は何人ぐらいですか?
現在は全部で130人ほどです。
随分たくさんの生徒さんが通っているんですね。
日本人の子供しか勉強できませんか?
いいえ、国際部には両親とも日本人ではない生徒もいます。ただ、週に一回だけの授業ですのでどうしても家庭学習で補わなければならない勉強もあり、ご両親とも日本語がわからないとかなり大変なことは確かです。
入学したら勉強がとても大変で、現地校の勉強との両立が大変だそうですね。
もちろん大変なことは大変です。週一回、午前中だけの授業ですから宿題もたくさん出ますし、ご家庭で補っていただかなければならない部分はたくさんありますので、生徒だけではなくそのご両親も努力が必要です。でもだからこそ卒業、修了したときの達成感は代えがたいものですし、生徒たちの自信にもつながります。また大変な時を一緒に乗り越えてきた努力を通じて、親子の繋がりや生徒同士の絆も深まるのだと思います。また季節ごとに行われる豆まき、七夕、運動会などの行事、べーくセールなども生徒たちはとても楽しみにしています。
現在は全部で130人ほどです。
随分たくさんの生徒さんが通っているんですね。
日本人の子供しか勉強できませんか?
いいえ、国際部には両親とも日本人ではない生徒もいます。ただ、週に一回だけの授業ですのでどうしても家庭学習で補わなければならない勉強もあり、ご両親とも日本語がわからないとかなり大変なことは確かです。
入学したら勉強がとても大変で、現地校の勉強との両立が大変だそうですね。
もちろん大変なことは大変です。週一回、午前中だけの授業ですから宿題もたくさん出ますし、ご家庭で補っていただかなければならない部分はたくさんありますので、生徒だけではなくそのご両親も努力が必要です。でもだからこそ卒業、修了したときの達成感は代えがたいものですし、生徒たちの自信にもつながります。また大変な時を一緒に乗り越えてきた努力を通じて、親子の繋がりや生徒同士の絆も深まるのだと思います。また季節ごとに行われる豆まき、七夕、運動会などの行事、べーくセールなども生徒たちはとても楽しみにしています。

また、保護者はボランティアワークなどが大変という話も聞きましたが・・・・
私はラスベガス学園の事務局長となってまだ日が浅いのですが、この学校に関わる皆さんの熱意には本当にに感心しています。学校は大きい組織ではないので、教職員、父母会が毎週の授業だけではなく、入学式、卒業式などの式典や運動会などの行事に一丸となって取り組んでいます。生徒たちも現地校の勉強も大変でしょうが、毎週土曜日に宿題をキチンと終らせて登校してきます。これからもラスベガスで日本語を勉強したい子供たちに、よき学びの場が提供できるよう努めたいと思います。
ラスベガス学園で日本語を学ぶとバイリンガルな子供が育つのでしょうか?
いえ、一概にはそうは言い切れません。 バイリンガルと簡単に言いますがとても大変なことです。一概に日本語教育と言っても、どの程度までの日本語を目標とするか? それはご家庭や保護者の方々によって目標とするレベルは違うと思いますが、例えば子供新聞が読めるようになればいいとか、小学校3年生ぐらいまでも読み書きができればいいとか、いやいや、自分たちと同じぐらい、つまり大人レベルを目標にするとか・・・ とても日本で育っている日本の子供たちと同じレベルの読み書きができるようになるわけではないでしょうが、どこにゴールを置くかが大事だと思いますね。
私はラスベガス学園の事務局長となってまだ日が浅いのですが、この学校に関わる皆さんの熱意には本当にに感心しています。学校は大きい組織ではないので、教職員、父母会が毎週の授業だけではなく、入学式、卒業式などの式典や運動会などの行事に一丸となって取り組んでいます。生徒たちも現地校の勉強も大変でしょうが、毎週土曜日に宿題をキチンと終らせて登校してきます。これからもラスベガスで日本語を勉強したい子供たちに、よき学びの場が提供できるよう努めたいと思います。
ラスベガス学園で日本語を学ぶとバイリンガルな子供が育つのでしょうか?
いえ、一概にはそうは言い切れません。 バイリンガルと簡単に言いますがとても大変なことです。一概に日本語教育と言っても、どの程度までの日本語を目標とするか? それはご家庭や保護者の方々によって目標とするレベルは違うと思いますが、例えば子供新聞が読めるようになればいいとか、小学校3年生ぐらいまでも読み書きができればいいとか、いやいや、自分たちと同じぐらい、つまり大人レベルを目標にするとか・・・ とても日本で育っている日本の子供たちと同じレベルの読み書きができるようになるわけではないでしょうが、どこにゴールを置くかが大事だと思いますね。

それぞれの目的、ゴールに合った目標設定は大切ですね。
ラスベガス学園のビジョンは「日本語で積極的に自己表現ができる子供の育成を目指す。」ということです。日本語の読み書きができるだけでなく日本語の総合的な表現を身に着けることを目指しています。
例えば、ただ、漢字検定何級を受けて受かればいいと言うのであれば、十分ご家庭でも感じだけを勉強すればいいわけですよね。でも、学園で学ぶと言うことはそれだけでなく、自発的な表現力を学んでもらいたいと思っています。
最近、現地の高校でも日本語を学べるところが増えてきましたが、やはり総合的な表現力を身に着けるところまでは難しいと思います。 そういう他のところでは学べない日本語教育を理想としています。
なるほど。積極的な自己表現、総合的な表現力というのは、難しいですね。 ただ単に語学を勉強すれば習得できるというものでもなさそうですしね。
ラスベガス学園のビジョンは「日本語で積極的に自己表現ができる子供の育成を目指す。」ということです。日本語の読み書きができるだけでなく日本語の総合的な表現を身に着けることを目指しています。
例えば、ただ、漢字検定何級を受けて受かればいいと言うのであれば、十分ご家庭でも感じだけを勉強すればいいわけですよね。でも、学園で学ぶと言うことはそれだけでなく、自発的な表現力を学んでもらいたいと思っています。
最近、現地の高校でも日本語を学べるところが増えてきましたが、やはり総合的な表現力を身に着けるところまでは難しいと思います。 そういう他のところでは学べない日本語教育を理想としています。
なるほど。積極的な自己表現、総合的な表現力というのは、難しいですね。 ただ単に語学を勉強すれば習得できるというものでもなさそうですしね。

ところで、アメリカに来て苦労なさったことはありますか?
苦労したことはあまりないです。困難な時には必ず周りの人が助けてくれるので、アメリカに来てホントにいい人たちに巡り会えた事に感謝しています。でも忙しさにかまけて不義理を重ねているので、いつか恩返しをしたいと思っています。
言葉の壁もなかったんですか?
お恥ずかしい話、ちょっぴり帰国子女なので、英語にはちょっと慣れ親しんでいました。 なので、それほど苦労はしなくてすみました。 今思えば、私が外国に住んでいたのは8歳頃でわけもわからずいましたが、知らず知らずのうちに身についていることは、大人になって役に立つものなんだなと改めて思います。
なので、小さいうちに多少子供が嫌がっていても大変でも、下地があれば少しでも日本語なり他の言語に触れ合わせていると、将来その目が出て役に立つと言うこともあるかもしれません。
将来の夢は何ですか?
ラスベガス学園で日本語を学ぶ子供たちがもっともっと増えること。学校は今クラーク高校の校舎を土曜日だけ使わせてもらっているのですが自分たちの校舎が持てるようになること。あとはゴルフがもっとうまくなること…。
モットーを教えてください。
「継続は力なり」続けることは大切です。その反面、ダメだと思ったらすっぱりあきらめる潔さも必要だという事もいつも自分自身に言い聞かせるようにしています。
英語と日本語、バイリンガル教育の先駆者としてのラスベガス学園をまとめていらっしゃる伊藤さん。 ラスベガス学園やバイリンガル教育について熱き思いを語って頂きました。子供の教育は何が正解というのがないので、壁にぶつかったり迷うことも多々ありますが、少しでもそれを共有したり助け合える場がラスベガス学園だとも思います。バイリンガル教育を推奨し、また、日本語だけでなく日本文化をラスベガスの町に広める役割も担っているラスベガス学園の益々の発展を願っています。いつの日か自分たち専用の校舎を持てる日が来るのを目標に、是非、子供たちにより良い教育の環境を目指して頑張って頂きたいと思います。