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★アロマセラピー Aromatherapy ★

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まだまだ、暑い日が続くラスベガスですが、 そんな中にも、安らぎ、癒しを感じるひと時を、、、ということで、
LAとラスベガスを行き来されている、かみやま寿里さんにラスベガスの気候に適して、尚且つ簡単に日常に取り入れられる、
「アロマセラピーコラム」を書いていただけることになりました。
 毎日の生活にちょっとした一工夫。。。そして快適な時間を過ごしたいと思っている方、是非参考にしてみてください。


レモン

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フレッシュで、きりっと引き締まった香りのするレモン。 柑橘類の果実を意味するアラビア語「ラムイン」とペルシャ語の「リムン」から名づけられました。 十字軍が持ち帰った宝物の中にもレモンがあったといわれています。 
 
昔は、さまざまな病気の原因となる、昆虫の刺し傷に対する消毒剤として使われ、当時最も怖い病気のひとつマラリアさえも治すのに役立つと信じられていました。 エジプト人は、肉や魚による食中毒を防いだり、チフスなどの疫病を解毒するものとしてレモンを利用していたそうです。
また、長い間ビタミンCの補給源としても大切にされてきました。 
 
柑橘系・・・フルーツの代表ともいえるレモンは果皮から採る精油です。
この精油は、酸性を中和する働きがあるため、胃酸過多などにも役立ちます。 このさわやかな香りには、体をいろいろな感染から守る白血球の働きを刺激する力もあって、傷を治したり、感染症の予防、抑止を促すといわれています。食欲がないときにも柑橘系の香りが食をすすませてくれます。 美味しいものをいただけると気持ちが晴れますね!
 
消毒作用や血のめぐりをよくする力があるので、風邪からののどの痛みや発熱、または貧血気味のときや、血圧が不安定になったときなどに利用したい精油です。 痛みを和らげ、体調のバランスを整えてくれます。レモンの酸味と豊富なビタミンCは、料理、お菓子、化粧品などによく使われていてなじみがあるので、初心者の人が気軽に試してみるのによい精油のひとつです。部屋の空気をすがすがしくするので、ちょっと気分転換したいときにもお勧めです。
 
また、感染症や糖尿病の不快感、便秘、腎臓や肝臓のうっ血、頭痛や神経痛の痛みなどでつらいときにもよいでしょう。
脂っぽい肌や髪、くすんだ肌の色、ニキビ、シミ、シワ、虫さされ、湿疹など皮膚のトラブルにも効果は抜群です。
 
関節炎やリウマチで痛みがあるとき
    キャリアオイル    10ml
    レモン      3~4滴
キャリアオイルにレモンを落とし、よく手になじませたら、痛みのアル箇所にすり込みます。
血液の循環がよくなり免疫力アップにも効果があります。
 
爪に元気がないとき
    レモン    1滴
    夜寝る前に爪のはえぎわに精油をすり込みます。爪に元気をあたえます。
 
ニキビや湿疹がひどいとき
    キャリアオイル    2ml
    レモン     6滴
キャリアオイルにレモンを加えたものを患部にぬります。ニキビ、湿疹に効果があります。
 
集中力をアップさせたいとき
    レモン   2滴
    ローズマリー    1滴
    ハンカチやティッシュペーパー
    ハンカチになどに精油をおとし、立ち上る香りに鼻を近ずけ、深呼吸してみましょう。
 
キッチンの消臭
    レモン    3滴
    ペパーミント   1滴
    マグカップに熱いお湯     8分目
    熱いお湯が入ったマグカップに精油をおとし、部屋に香りを漂わせましょう。
 
注意点  
敏感肌には刺激が強すぎるので注意が必要です。 使用する場合には量に気をつけたり、キャリアオイルや他のオイルとブレンドしてみましょう。  肌に使用した直後は、直射日光にあたらないようにしましょう。シミができる場合があります。
 
身近で何気なく使っていたレモン・・・この精油はにはすごい薬効がありますね。 ペパーミント、ラベンダー、レモンの3種の精油の話をしましたが、これは初心者の人に使いやすい、そして香りにもなじみがあるので、家の中にこの3本があればもうあなたは毎日を楽しく過ごせるのではないでしょうか。
                                                                 10-11-10


                                                  ゼラニウム 

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ほのかにバラの香りのする甘くフレッシュな芳香のゼラニュウム精油の原料は、アフリカ原産の植物ぺラルゴニウムで1963年に英国で紹介されました。 しかし、芳香性の価値の高かさに、フランスの香水業界が気付く1847年まで比較的知られないままでした。
 
フランス人はバラの香りのするゼラニウムの葉から、薄くさわやかな香りの精油を蒸留したのです。それは化粧品としても用途が広く、芳香療法においても重要な役割を果たしています。 ただ残念ながら、混ぜ物によっては品質が低下しやすいので、信頼のおける供給先から購入するように注意したいものです。
 
冬・・・・ビクトリア人は鉢植えのぺラルゴニウムを室内に入れ、長いスカートのすそが触れる位置に置いたといいます。こうすることで、室内に香りを漂よわせていたといいます。
 
夏・・・・鉢植えを外に持ち出し、同じような効果を期待して、小道にぺラルゴニウムを置いたのです。 場所によっては生垣にして増やしていったそうです。
 
ゼラニウムはびっしりと毛が生えた多年性の低木で、古くから魔除けとしてよく使われました。
ゼラニウムはアラーの神が、イスラム教の創始者マホメットの徳を讃えてこの世に植物として生み出したといわれ、彼が洗濯に行き、シャツを茂みに干したところ、その茂みがゼラニウムになったといい伝えられています。
ぺラルゴニウムは700以上の種類があり、その中でも P.odorantissimum と P.graveolens の精油がアロマセラピーで使われています。
 
P.odorantissimum はかすかにリンゴのような香りを放つこともあります。
昔から、傷口や肌のさまざまなトラブル、さらには下痢、腹痛の治療に活用されてきました。殺虫効果があるので虫除けにも効果があります。 また、成分がローズに似ていることから、香水やせっけんに用いられています。皮膚のバランスを整える作用があり、肌のお手入れに非常に敵しています。
 
ホルモンの働きを整える作用もあるので、女性特有のトラブルにも効果的で、防虫効果にも優れています。 利尿作用もあり、体内の毒素を排出してむくみなどの予防にも効果を発揮します。 アルコール分を少し含んでいるので、皮脂のバランスを整え、どんな肌のタイプにも使えます。殺菌作用もありますから、ニキビにも有効で湿疹ややけど、しもやけを好転させます。
 
PMS
                ゼラニウム      2滴
     ローマンカモミール   1滴
     重曹     2カップ
     重曹に各精油を混ぜ熱いお湯を入れた浴槽に振りいれ、温まります。
香りは自律神経を
調節してくれるので、視床下部にダイレクトに伝わり、ホルモンのバラ ンスを整えます。


バストアップ
     キャリアオイル    20ml
     ゼラニウム     8滴
ホルモンに作用するゼラニウムの入ったキャリアオイルで胸の筋肉を意識しておこなうと効果的です。ネックラインからマッサージ、あごの下から首筋へと滑らせます。
胸は両手で包み込むようにマッサージをしましょう。
 
肌のかさつき
     キャリアオイル    20ml
     ゼラニウム    1滴
     ローマンカモミール     1滴
     ラベンダー    2滴
キャリアオイルにそれぞれの精油を混ぜて、顔を包むようにやさしく顔のマッサージをしましょう。
年齢は首に出ますから、首も忘れずにおこないましょう。
 
このキャリアオイルをお湯を入れた洗面器に顔を近ずけ、頭からバスタオルをかぶりたっぷりと蒸気を顔にあてましょう。
もっと簡単にという方は、香りのついた熱いお湯いにタオルをひたし、しっかりと熱くしたタオルを軽く絞って顔におおい15分ほどのせておきましょう。(やけどをしない程度の熱さでお願いします。)
 
心が弱っているとき
     キャリアオイル    20ml
     ゼラニウム     6滴
     ローマンカモミール   2滴
キャリアオイルに各精油をまぜ、首からデコルテ、バストにかけてゆっくりマッサージをしましょう。心と身体のバランスを整えてくれるので精神を安定させてくれます。
香りと共に心に作用して気持ちが楽になります。
 
下痢のとき
     重曹    2カップ
     ゼラニウム    3滴
     ローマンカモミール    2滴
精油をたらした重曹をぬるま湯にいれ、半身浴をします。腸の働きを整え、炎症にともなう症状を和らげるこの2つの精油がお勧めです。
 
ゼラニウムンの精油は身体のさまざまなトラブルを緩和させますが、神経系の強壮剤としてマッサージオイルに加えると効果もあります。 ゼラニウムのリンゴのような香りが魅力で、幅広い年代で人気です。 確かにゼラニウムは挿し木をするだけで根を張って、枯れたように見えても翌年の夏には花を咲かせ、庭に広がっていきます。
そんな強さが精油の中にエキスとして生きているかもしれませんね。
 
 
                                                                                                               10-4-10


                                           ローマンカモミール 

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ローマンカモミールはその名前が『地面のリンゴ』というギリシャ語から由来するとおり、リンゴに似たフルーティーな香りを持ちます。 エジプト人は、熱病や神経に関する病気を治療すのにこのハーブを利用していました。 また、髪を美しくするため、シャンプーの原料として長い間愛され、カモマイルを太陽に捧げ、優れた治癒力ゆえに他のどのハーブにもまして崇拝したそうです。 一方、ギリシャの医師は、発熱やあらゆる女性の病気にこのカモミールを処方したといわれています。
 
古代アングルサクソンの写本「Lacnunga」によれば、九つの神聖なハーブの中でカモマイルは「Maythen」のことです。 さらに『カモマイルのように踏みつけられれば踏みつけられるほど広がっていく』という旺盛な繁殖力から『逆境におけるエネルギー』ということわざも生まれたほどです。
 
弱った植物や病気の植物の近くに植えれば、植物が健康を取り戻すことから、『植物のお医者さん』とさえ呼ばれています。
1938年に出版された、一般向けの園芸書に中でウィリアム・ローソンは「カモマイルーのベンチや土手は心を楽しませ、身体に健康をもたらす」と書いています。
 
ぜんそくを和らげ、不眠症を治す目的で嗅ぎたばこのように吸ったり、タバコにも混ぜられました。 美容院ではカモミールのお茶をサービスしたともいわれています。 ローマンカモミールの精油には、穏和力や鎮痛作用があり、頭痛をはじめとした、さまざまな痛みや更年期のイライラを穏やかにしてくれます。
 
また、胃腸、肝臓などを整えるので、下痢や嘔吐、腸にガスが溜まっているなど、不快な感じがするときに使うと内臓がすっきりするでしょう。ニキビ、肌あれ、湿疹、おでき、アレルギー肌や敏感肌、乾燥して皮膚がかゆいなど、皮膚のトラブル全般に効き目があり、肌につやを与えます。カモマイル・ローマンとカモマイル・ジャーマンの2種類があり、ジャーマンは比較的に軽くさっぱりした芳香です。 ポプリやハーブティーでもおなじみで痛みを和らげたり、眠りを誘うことでもよく知られています。
 
バスタブに
      キャリアオイル     4ml
      ローマンカモミール    8滴
暑いお湯を張った浴槽に、精油を入れたキャリアオイルを入れよくかき混ぜて身体を温めます。疲れがとれて、身体の心から温まり、深い眠りが得られるでしょう。子供やお年寄りを丈夫にします。
 
 関節炎、筋肉痛があるとき
      キャリアオイル     10ml
      ローマンカモミール    4滴
精油の入ったキャリアオイルを痛いところにすり込むようにします。痛みが和らぎます。
 
歯が痛いとき
      ラベンダーかペパーミント  1滴
      ローマンカモミール     2滴
洗面器に冷水を注ぎ、それぞれの精油を入れて、タオルで湿布をつくります。痛む頬をおおうようにして湿布し、タオルが温かくなってきたらタオルを取り替えます。 痛みを和らげるだけでなく、つらい気持ちも楽にしてくれるでしょう。
 
気持ちを安定させたいとき
      ハンカチやティッシュペーパー
      ローマンカモミール    2滴
ハンカチなどに精油をしみ込ませて持ち歩きましょう。気持ちが落ち着きます。
 
家のにおいをすっきりさせたい
      重曹     2カップ
      ローマンカモミール    3滴
      ラベンダー      12滴
重曹を入れたジップロックの袋に、それぞれの精油を落としよくもみこみます。それを部屋のカーペットに振りまき、10分~15分置いて掃除機をかけます。 または匂いのついた重曹をガラスの容器に入れて部屋の隅に置いて芳香しましょう。
 
更年期の不快感
      キャリアオイル    20ml
      ローマンカモミール   2滴
      ゼラニュウム     6滴
キャリアオイルにそれぞれの精油をよく混ぜ、ネックライン、デコルテ、バストをマッサージしましょう。更年期の時は落ち込みやすくなったり、イライラしたりしますが、このマッサージで気分も落ち着き、気持ちがスーッとして楽になります。
 
生理痛のとき
      キャリアオイル    20ml
      ラベンダー     5滴
      ローマンカモミール    3滴
温かいお風呂で身体を温めた後,精油を混ぜたキャリアオイルでおなかの周りをゆっくりとさするようにしたあと、腰の周り、おしりの部分もマッサージしましょう。香りと共に痛みも和らいできます。
 
注意点
生理のリズムを整える作用があるので、妊娠初期の人は使用するのは避けましょう。
子供やお年寄りにはローマンカモミールはお勧めです。
 
ローマンカモミールの使い方はいろいろありますが、日本のカフェでもカモミールティーが人気だといいます。 アメリカでもカモミールのティーバッグが売られていますが、お友達を招いて、おいしいクッキーとカモミールティーの時間を持ってはいかがですか? 話もはずみむでしょう。 又お休み前にカモミールティは、眠気を誘いますから、疲れた時にはカモミールティで健やかな眠りを得られると思います。
 
次回はゼラニュウムの話です。 どこのお庭にも見られるゼラニュウムにも凄い薬効があります。 楽しみにしてください。
 
                                                                                                              9-27-10
 


                                              ラベンダー 

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ラベンダーの比類ない芳香には落ち着きと清純な印象が備わっています。
 
17世紀に魚釣りを描いた著作家、アイザック・ワルトンは 「私は、ラベンダーの香りのするシーツのある家にずっといたいと思う」と述べています。 その新鮮で清潔な香りはギリシャ人やローマの人たちが入浴剤として好み、傷を洗うのに利用したそうです。 ラベンダーの名前は“洗う” を意味する ラテン語 Lavare の由来からです。
 
ラベンダーの持つ防虫効果と長続きする香りは広く知られ、抽出されたオイルは室内のいやなにおいや、街の悪臭を消すためにも用いられました。 グラッセの手袋職人は、ファッショナブルな皮製品の香り付けに ラベンダーオイルを使っていたのでペストからのがれることができました。 それに注目して他の人々にもペストを払いのけるためにラベンダーを持ち歩くことを勧めたという話です。
 
ラベンダーは今でも薬品として使われています。
 
本草学者のジェラルドは「軽い偏頭痛や頭がクラクラする」ときに ラベンダーで押すように処方しています。 一方、ジェイムス・スミス卿は“優雅に香る薬剤をつくるために、アルコールにラベンダーエキスを溶け出させた” といわれています。
現在では 治癒効果を得るために、主にエッセンシャルオイルが使われていますが、これは花や葉、茎をおおう小さな星型の毛の中で光っている油線から抽出されています。 最上質のオイルはイングリッシュラベンダー(L.angustifolia) とフレンチラベンダー(L.stechas) から抽出します。
 
スパイクラベンダー(L.latifolia) から得られるスパイク(穂状花)オイルは、やや品質に劣るために安い香水に使われています。
また、インターメディア(L.intermedia) からは “ラバディン” と呼ばれる中級のオイルが産出されています。蒸留水であるラベンダーウォーターはイギリスのエリザベス朝時代には、肌のバランスを整える化粧水や香水として たくさんの女性に愛用されたといわれています。
 
精神的な疲れ、呼吸系の障害
       ハンケチやティッシュ
       ラベンダー     1~2滴
       マグカップに熱いお湯    8分目
       ラベンダー    1~2滴
自分で持ち歩いたり、部屋に芳香させて大きく深呼吸をして 気持ちを落ち着かせる
 
香水のかわり
       手首や耳たぶのうしろに
       ラベンダー     1滴
       女性らしさを引き出してくれる香りはデートのときに
 
肌にハリがないとき
       重曹    大さじ3
       ラベンダー  4滴
       重曹を入れたジップロックの袋にラベンダーを入れてよくもみ混ぜる
熱いお湯を入れた洗面器に 香りのついた重曹を振り入れよくかき混ぜて、頭からバスタオルをかぶった顔を洗面器にちかずけ、スチームサウナのように顔からたっぷり汗が出るくらい蒸気をあてる。
のどや鼻にストレートにはいってくるので風邪のときにもお勧めです。 


目の疲れ、軽い頭痛
       キャリアオイル   10ml
       ラベンダー    3滴
       
ラベンダーをよき混ぜたキャリアオイルを両手になじませてから、中指でこめかみを押さえたりしてもみほぐしたりしましょう目の疲れには、目のまわりを軽く押して両目を閉じて 目の上からそっと押してみましょう。
(目のまわりはコンタクトレンズをはずしてからしましょう)
 

防虫効果
       重曹    カップ3
       ラベンダー    15滴
ラベンダーを入れたジップロックの中の重曹をよくもみ、キッチンペーパーに少しづつその重曹を包んでクローゼットや引き出しに置く肌着にやさしい香りが染みこみ、いつもラベンダーの香りに身をつつまれているよう。もちろん、防虫効果もあります。
 
注意点
低血圧症の人の中にはラベンダーオイルを使用した後に 感覚が少し鈍くなって眠くなってしまう人もいます。 また、通経剤なので妊娠初期の数ヶ月間は使用を避けましょう
 
やけどに有効だというのは有名な話です。 新しい細胞の成長を促し、皮膚の分泌のバランスをとる働きがあるので、さまざまな肌の状態に効果を発揮するのがラベンダーです。 一本はもっていたいオイルですね。
                                                                                                                                                                                                                                         9-19-10
 


                                           ペパーミント 

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ストレスの多い今の私たちの暮らし・・・アロマセラピーは心のバランスを安定させ心身の健康に役立ちます。
一日が終わってホッとしたくても考え事が頭から離れない、眠ろうとしても眠れないという人が多いはず。 心や頭が緊張していると身体全体もリラックスできません。 日常生活の繰り返しから心身を開放するために、「植物が持つ自然の芳香」を使ってストレスを取り去り、心を落ち着かせて快適な暮らしを送れるようにするのがアロマセラピーです。
 
ボディーマッサージもあればバスタイムに入浴剤として利用したり、部屋の空気に香りを漂わせたりすることもアロマセラピーのひとつです。 アロマセラピーをするのに、空気中にアロマの香りを拡散させるためのディフューザーやキャンドルで温めて香りを広げるオイルウォーマーなどの道具を揃えないといけないのか・・・・はじめは手持ちのマグカップや重曹、あら塩で十分に楽しめます。
 
今日はぺパーミントについてお話しましょう。
この暑い夏のラスベガスにはぺパーミントがお勧めですね。 チューインガムや歯磨き粉のフレーバーでおなじみのハーブの代表です。
このさわやかな香りは古くから人々に親しまれていて、古代エジプトやギリシャ、ローマでミントの仲間を薬や香料の成分として愛用していました。 中でも、ヘブライではペパーミントに催淫の効果があるとして媚薬の代わりに使われたそうです。
メンソール系の強い香りは、肌や心に刺激を与えることから、手足のしびれやめまい、貧血症、湿疹に効果があるとされ、心臓の強壮にも使われます。 また、こもった熱をさまし、鎮静させる作用もあり、頭痛、歯痛、筋肉痛をやわらげて鎮めます。
ペパーミントはミントの中でも非常に強い製油なので量や濃度には十分に注意しましょう。
 
 
頭痛、鼻づまり、二日酔いや食欲がない時
   マグカップに熱いお湯   8文目
   ペパーミント         1~2滴
   立ちのぼる香りに鼻を近づけ、深呼吸して吸引する
 
スポーツ後の筋肉痛、足が重いと感じた時
   キャリアオイル    30ml
   ペパーミント     10滴 
(ラベンダーをいっしょに使う時は、それぞれを5滴づつ)
キャリアオイルにエッセンシャルオイルを混ぜて、腕や足をマッサージしてみましょう。
 
車酔い
   コットン(ティッシュ)
   ペパーミント   1~2滴
胸のポケットや女性は肌着にはさんで、自分の胸元から香りが漂ってくるようにしましょう。
 
気分をリフレッシュ、身体のほてりをとる
   重曹    大さじ 3
   ペパーミント   15滴
ジップロックの袋に重曹を入れて、エッセンシャルオイルをたらしてよく混ぜる。 お湯をはったバスタブに香りのついた重曹を振り入れ、よくかき混ぜてから10~15分くらい身体を温める。重曹の作用で水を滑らかにし、ペパーミントの作用で発汗を抑制する。
 
ひんやり、すっきりフットスプレー
   無水エタノール    5ml  
   精製水         25ml 
   ペパーミント      6滴
ガラスのコップに無水エタノールを入れて、その中にエッセンシャルオイルを入れ、ガラス棒(竹くし)でよくかき混ぜる。それに精製水を入れさらに混ぜ、できればガラスの遮光スプレー容器に移して、使う前によく振り疲れた腕や足にスプレーしましょう。
 
次回は誰もが好むラベンダーのお話をしましょう。ペパーミントとの相性もよいラベンダーです。
                                                                                                                                                                                                                                               9-11-10


                                     精油の取り扱い方と保存法 

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精油は濃縮された純度が高いものです。 天然のものですが直接肌につけたり口に入れたりするのは避けましょう。 目もと、口もとなどデリケートな部分には希釈した精油であっても使用するのは控えましょう。  

ラベンダー以外の精油は直接肌につけないのがアロマテラピーの大原則です。 マッサージなどで直接肌にぬるときには、必ずほかのキャリアオイル(植物油)で原液を薄めたオイルを使います。 精油の種類によっては切り傷やニキビの手当てに原液を使うこともありますが、自分の判断で原液をそのまま使ったり薄める割合を変えたりせずに、必ず専門の人に相談しましょう。 成分が濃いのでパワーも強力ですから 正しい使い方をしないとかえって身体に負担をかけたり、肌にダメージを与えることがあります。 これを心にとめておきましょう。

 精油は光や熱、湿気や金属などの影響を受けやすく、香りや色、成分が変化してしまうことがあります。 また、揮発性が高く酸化しやすいので、遮光性のある茶色やブルーなど色のついたビンを選びましょう。 開封したら揮発しないようにすぐにキャップを閉めることも大切です。 直射日光が当たらない、風邪通しの良い冷暗所に保管し、湿気の多いバスルームや火の気のあるキッチンなどに置いたままにするのはやめましょう。 保存をする時は、ふたをきちんと閉めてビンを立てておきます。精油は未開封なら2年、開封したら1年というのが品質保持の目安です。 でも、カンキツ系は半年程度。 

サンダルウッドやパーチュリーのように年月を重ねるほどに質が向上する香木系もありますが、購入する時には使用期限を考えて、一度にたくさん買ってしまわずに、使いきれる量をこまめに買うことをお勧めします。 また、ハーブからとった精油の場合もハーブティーにする植物の葉よりも濃縮度ははるかに高いので、直接飲んだりすることは大変危険ですから、飲み物に原液を入れるのもやめましょう。 

精油には刺激性が強いため、肌のデリケートな人 てんかんや高血圧など持病がある人 アレルギー体質の人は向かないものもあります。 必要な時は キャリアオイルで薄めてパッチテストをしてみましょう。 また、ホルモンに似た成分を含んだ精油は 生理のリズムに影響を与えることもあるため(通径作用)、月経中の人が使えない精油もあります。 妊娠中の人は医師に相談しましょう。また、60歳以上のお年寄りや7歳以下の子供の場合は基本の分量のおよそ半分以下のごく薄めでマッサージをしましょう。そして1才未満の乳児には精油は使わないほうがよいでしょう。 

部屋に香りを広げる芳香浴やバスタイムを利用したアロマテラピーは刺激も少なく穏やかな作用が期待できので、小さな子供にはこちらのほうをお勧めします。 特に気をつけたいのは カンキツ系の精油をマッサージやスキンケアなどの方法で使用したときは、外出したり庭に出たりして日光に当たるにのは避けましょう。 肌にダメージを与えてしまいます。これは精油の成分が、紫外線に当たっておこる「光感作用」という反応です。 カンキツ系の精油は夕方以降のスキンケアやマッサージに使うようにしましょう。  

さあ、次回から毎日の生活で使えるアロマテラピーをご紹介します。                                                                                                                                                                                                                                      8-30-10


                                      精油の抽出法と選び方 

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エッセンシャルオイルはおもに水蒸気蒸留法、圧窄法、溶剤抽出法の3種類で植物からオイルをとります。 もっともポピュラーなのが、水蒸気をあてて成分をとりだす「水蒸気蒸留法」で、アロマテラピーに使われている、エッセンシャルオイルの90%はこの水蒸気蒸留法によって抽出されています。
 
1)水蒸気蒸留法
植物の花、葉 枝などに水蒸気をあてて熱し、油胞(香り成分の袋)に含まれている成分を、蒸気にしてとりだします。 その蒸気を冷やして液体化すると、比重の異なる油分と水分に分かれ、水よりも軽い油は上のほうに集まるという仕組みです。 
この油分がエッセンシャルオイル(精油)、そして水分はハーブウォーターとしてスキンケアなどに使われます。
 
2)圧窄法
果物の皮からエッセンシャルオイルをとる方法で、皮をつぶして絞った液体からとりだします。 原料は農薬を散布しないで育てた樹の果物に限ります。
 
3)アブソリュート=溶剤抽出法
揮発性溶剤やアルコール溶剤などを使います。この方法でとったオイルはアブソリュート(absolute)とよばれ、水蒸気蒸留法でとったオイルとは区別されています。 たとえば、バラの花からとった場合、水蒸気蒸留法でとったオイルは「ローズオットー」とよばれ、溶剤抽出法でとったものは「ローズアブソリュート」とよばれます。
 
エッセンシャルオイル選びはアロマテラピーの第一歩です。 エッセンシャルオイルをおいている専門店で選びましょう。 初めての人にお勧めの一本といえば、香りのやさしいラベンダーですが、カモマイル(ローマン)、ゼラニューム、ローズマリーなども人気です。 エッセンシャルオイルの特徴は100%「天然もの」であることです。
 
似たようなビンに入っていても、合成香料を加えてあるポプリオイルやアルコールなどで薄めたものなどはアロマテラピーには使えません。 「天然ものでない製品」をアロマテラピーに使うと、肌を傷めたり頭痛をともなったりすることもありますから 商品のビンにある表示を必ず確かめましょう。 そしてオイルのビンが遮光性のあるガラス製のものでなくてはいけません。
 
そして一番大切なのは、あなたの好きな香りを選ぶことです。 鼻から少し離したことろにビンを持ち、ふたを開けて軽くビンを振り 香りを空気中に拡散させてから香りを確かめます。 ビンを鼻に近づけすぎるとむせてしまいますよ・・・
 
一度に香りを確かめるのは3種類くらいにしましょう。 それは香りを感じる感度が鈍ってしまうからです。
皮膚の弱い人は パッチテストが必要なときもありますから注意しましょう。 さあ、あなたはどんな香りを選ぶのでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                      8-23-10


                                精油は何からできているのでしょう 

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エッセンシャルオイルとよばれる精油は、ハーブ(芳香植物)の花や葉、枝 根 果実 果皮 種子 樹皮 樹脂などから抽出されるエッセンスです。
 
たとえば、ローズの精油1敵を抽出するのに、約50本分ものバラの花びらが必要とされ高価になるのです。
香りだけでなく、それぞれの精油のもつ組織分が心や身体に作用をもたらします。
 
精油には大きく分けて3つの特徴があります。
1つ目は その芳香性です。 ほんの少しの量でも 非常に強い香りを放ちます。
2つ目は 空気中に放置しておくと蒸発してしまう揮発性です。 昔、ゲルマン人は精油が空気に触れると 霧のように跡形もなく天へと消えてしまうことから「天界のオイル」とよんでいたそうです。
3つ目は 水に溶けにくく 油には溶けやすい親油性です。 精油は 濃縮された香料原料ですから、必ず希釈して(薄めて)使います。この親油性があるので植物性油脂のベースオイルが有効に使われます。
 
植物の中で 精油の採れる芳香植物(ハーブ)は約200種類あるといわれています。 世界各地で栽培される植物から また特定された地域でしか栽培されていないものまでさまざまで、同じ種類の精油でも 栽培された土地 その年の天候などの条件によって、精油の質 香りが異なってくることもあります。
 
今では オーガニックで栽培しているブランドもあります。
同じ種類の精油でも 各メーカーの香りを比べてみるのも面白いでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                          8-14-10


                                        アロマセラピーの歴史 

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アロマテラピーの歴史を少しお話ししましょう。
人間はいつごろから植物の香りのパワーを利用するようになったのでしょうか。 古くは紀元前3000年ごろの古代エジプトで 宗教の儀式やミイラ作り、医薬品や化粧 品として利用されていました。  西洋だけではなく中国でも紀元前2000年代に出版された、世界でももっとも古 いといわれている医学の本にも植物(大黄や阿片など)についてよく調べてある処方 が残っています。 インドでも3000年以上も前から芳香植物を治療に利用していたといわれています。 
 
日本でも万葉の時代から、ハーブやアロマテラピーという言葉はなくても、果実や植物を香りとともに生活に用いてきました。 ヨモギ湯、ゆず湯やショウブ湯は今でもおなじみですね。 香りの部分を考えると「お香」の力はすばらしいもので、「香道」は香を焚いて楽しむ芸道ですが精神をリラックスさせる効果は大です。 沈香といった香木を焚きます。 私たち日本人も知らず知らずのうちに香のもつ神秘的な力を取り入れていたのですね。

アロマテラピーという言葉は、20世紀はじめにフランスの科学者であるルネ=モーリス.ガット・フォセが最初に使いはじめました。 彼が研究しているときに爆発が起こり、手に大火傷をしてしまったのです。 彼はとっさにテーブルにおいてあったラベンダーオイルに手を浸したところ、彼の手は悪化することはなくみるみるうちによくなったといいます。 これは有名な話ですが、彼はこの経験から植物の持つエッセンシャルオイルの研究を重ね、1928年に「芳香療法」という本を出しました。 日本には1980年代になってアロマテラピーという言葉がはいってきたのです。 
                                                                                                                                                                                                                                                    8-7-10


                                  アロマテラピーとは何でしょう? 

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レモンやペパーミントの香りですっきりしたり、甘い花の香りで心が安らいだりしたことはありませんか?
それらはすべて植物やハーブが生み出す芳香の成分を利用して、肉体や精神を健康にするという自然療法のひとつです。

植物やハーブの揮発性の有効成分を抽出したものが、精油(エッセンシャルオイル)です。
植物やハーブに香りがあるのはこの精油があるからだといわれ、そこに薬効が凝縮されています。 植物やハーブは、そのままでも香りますが、摩擦を与えることでより強く香り、花や葉にある製油のポケットが弾けて、肉体面と精神面のどちらにも働きかけます。 
 
一般的に、アロマテラピーとは、植物やハーブから抽出された精油を使った健康法と定義されています。 薬と違って、体に穏やかに作用するので、イギリスやフランス、ドイツでは代替医療のひとつとして利用されています。 植物やハーブを使った健康法は今日本でも人気があり、ハーブや花を乾燥させ部屋に飾ったり、それをお茶にして楽しんだりできます。 
自分で育てた植物やハーブを使えば、より身近な感じがして楽しめるでしょう。
これもアロマテラピーの楽しみ方といえるのではないでしょうか。
 
香りをかいだ時に、心地よいと感じるあなたの好きな香りを見つけてみましょう。
                                                                                                                                                                                                                                                    8-1-10

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       Juri Kamiyama 
       かみやま 寿里 

1986年に2度目の渡米
カリフォルニアに住居を決める
日本での音楽の仕事をカリフォルニアでも続けながら 2006年にアメリカでのハーブとアロマテラピストの資格を所得

現在 そのハーブやアロマを使ったソープやクリームを作るお楽しみ会を開いている
 
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